外旋制限で烏口上腕靭帯を疑う理由!
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外旋制限で悩んだら!

肩関節の肩関節制限は、新人理学療法士のみならず、多くの理学療法士が悩まされる問題でもあります。

日常生活で外旋動作はあまり必要ないように感じますが、肩関節の挙上動作にも外旋が伴っていますし、横にある物を取るとき、服を脱ぐときなどに必要になってきますので、改善しておかない日常生活上の不満が解消されません。

では、それを改善するために理学療法士として何を考え、どんな治療をしなければいけないのでしょうか?

まずそのために外旋制限と考えられる組織をしらなけれいけません。

chl

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Coracohumeral_ligament

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外旋制限となる組織

肩関節の外旋を制限するのは、主に肩関節の前方に位置している組織です。

更に言えば、関節窩は軽度前上方を向き、45°挙上位にて関節包が一定の張力であることを考えると、前方というよりは、前上方の支持組織の制限が問題になるとわかります。

関節包 45° 一定

赤羽根 良和:肩関節拘縮の評価と運動療法より引用

前上方支持組織を構成しているのは、烏口上腕靭帯・前上方関節包・肩甲下筋上方線維です。

この中で特に問題となりやすく、厄介なのが『烏口上腕靭帯』です。

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烏口上腕靭帯とは

烏口上腕靭帯(Coracohumeral ligament:CHL) は烏口突起の基部から上腕骨の大結節・小結節へ付着する靭帯です。

靭帯と言っても形態的に、薄い膜様の組織で膠原線維が層状に配列されてはいますが、密ではないため「靭帯」というほど強靱ではないようです。

更に疎性結合組織が多く含まれているということで、伸張性に優れていることがわかります。

そう!

烏口上腕靭帯は靭帯として捉えるよりも膜様の組織として捉えるが重要です。

また、烏口上腕靭帯には脂肪組織や神経・血管が豊富であり、炎症の波及や疼痛の感受性が高い組織のため、瘢痕による可動域制限や痛みによる運動機能障害が著明となります。

これらのことから、烏口上腕靭帯は前上方の支持をしながらも、外旋を可能にする柔軟性を持ち合わせた膜状の組織。

しかし、炎症が起こり瘢痕化しやすいという特徴から、可動域制限の原因となりやすいという面を持った組織。

ということになります。

参考文献

中野 幸雄ら : 烏口上腕靭帯及び周辺組織の解剖学的特徴と神経分布,肩関節20巻 第1号,111-116,1996

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