なぜ膝は伸展しなければいけないの?
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膝関節についての考え方

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膝関節は股関節と足関節に挟まれた非常に負担のかかりやすい関節です。

そのこともあり、変形性膝関節症や鵞足炎、ジャンパー膝などストレスが多く加わることで起こる疾患の発生が非常に多いです。

また、可動域制限を伴うなどの変形性膝関節症の有病者数が3000万人も存在しており、膝に対する治療のあり方の重要性が伺えます。

ですが、疾患を患っていても生活できてしまっている人が多くいるのは事実ですし、レントゲンやMRI上では異常であっても、自覚症状として現れていないことがおおのも事実です。

今回は題名のテーマのように、膝関節伸展について焦点を当てて考えていきますが、本当に膝関節は伸展しなければいけないのでしょうか?

 

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膝関節の安定性とは?

膝伸展が必要なのかを考える上でポイントとなるのは安定性について考えることだと思います。

膝関節は股関節と足関節の間にあるので、下肢に加わる衝撃の緩衝作用や安定性が必要になります。

緩衝作用はダブルニーアクションや半月板によって行われることは、よく知られていることですが、安定性はどのように獲得しているのでしょうか?

膝関節が安定しているということはどういうことでしょうか?

安定性を考える上でclosed-packed position(CPP)かloose- packed position(LPP)かを参考にすれば考えやすいです。

関節がしまっていないという状態は、関節がグラグラになっているということでもあります。

逆に関節がしまっているということは関節が1本の棒のようになり非常に安定していることになります。

つまり、CPPの状態であれば膝関節は安定します。

膝関節におけるCPPは膝関節伸展位、脛骨外旋の状態ですので、膝関節は伸展しなければ安定しているとは言えません。

 

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負担のない膝の理想

変形性膝関節症の患者さんを見てみると、膝関節の伸展に可動域制限が起こっていることがほとんどであり、歩行を見ても屈曲した状態で行われています。

歩行ではターミナルスウィングからイニシャルコンタクトで膝関節は伸展していると言われています。

これは膝関節を伸展位で安定させておくことで、ヒールコンタクトなど足関節のストラテジーを安定して行わせるためでもあります。

そのため、もしも屈曲位で運動を行ってしまうと、足関節のストラテジーは破綻してしまい、物理的な運動・省エネルギーの運動ができなくなってしまうと言えます。

また、方向転換を考えても、膝関節が屈曲位で行う、つまりはLPPの状態で行うと、大腿脛骨関節で捻じれが発生して、靭帯や腱に負担をかけることになってしまいます。

また歩行でなく、立っている状態を考えても膝関節が曲がっていると筋肉により膝折れが起こらないように力を入れていなければいけませんが、伸展させ骨安定性を獲得した状態であれが、ほとんど筋肉の作用は不要になります。

このように、膝関節は中心となって使わなければいけないというよりは、中心となって十分な安定性を持って上下関節の運動を引き出すという役割を担っているのです。

そのポイントとなるのが、膝を安定させる完全伸展位なのです。

このほかにも伸展しなければいけない理由はあるのですが、また後々機能解剖から見た膝伸展の考え方を書いていきたいと思いますので、お楽しみに!

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