ストレッチング 関西理学 拘縮
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今日の文献

可動域制限といえば「拘縮」というワードが付きまといます。

特に筋肉の短縮や攣縮の影響による可動域制限は日常的によく経験するのではないでしょうか?

筋性拘縮とでも言うのでしょう。ではそんな症例に対して、どのような評価や治療を行っているのでしょうか?

多く見かけるのは筋肉のストレッチングやマッサージといったところでしょう。

では、そのストレッチングとは一体どのような治療法なのでしょうか?

また、伸ばすだけで可動域は改善するのでしょうか?今回紹介する文献はそんな疑問に対する答えの核心に迫ったようなものです。

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ストレッチング 関西理学 拘縮

大工谷 新一 : ストレッチング,特集1 理学療法基本技術,関西理学 3:1-7,2003

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文献から読み解く

まずストレッチングを行うにあたって、というか理学療法全般に言えることですが、触診というのは非常に重要な評価です。

以下の記事でも触診の重要さを紹介していますので、読んでみてください!

新人理学療法士にまず学んでほしいこと!

新人PTが治療成績が出ずに悩んだら!

本文献では、触診によるアライメントの推測と筋の隣接組織に対する滑走度の2点が重要であり、この点に対してどのように評価を行うのか、治療を行うのを紹介しています。

アライメントの推測

ストレッチを行うにあたって、関節の運動を意識することは重要なことです。しかし、関節運動を理解するためには、現在関節がどのようなアライメントをしているのか、そしてストレッチを行うことによってどのようなアライメントへと変化して、どのような効果が生み出されているのかを知ることが非常に重要となります。

例えば、肩関節の場合であれば、内旋を行うことによって後方支持組織に硬さがあると、Obligate trancerationが起こることが有名であるが、この現象も触診によるアライメントの推測を用いることで、把握することができるのです。

 

筋の滑走度

滑走度とは一般的に筋肉がどれだけ伸びることで、関節可動域に関わっていることを意味しています。

しかし、実際の筋肉の周辺には、他の筋肉や軟部組織が多く存在しており、それらに対して、対象となる筋肉がどれだけ動くことができるのかも重要になっています。

膝関節の屈曲を例に挙げると、屈曲するに従って外側広筋や中間広筋は伸展されていきますが、それと同時に潰れていくこともわかります。

潰れるということは、長軸方向だけではなく短軸方向へも移動する必要があるということです。

実際にエコーで確認してみても、膝関節の屈曲とともに横方向への移動も見ることができます。

つまり筋肉は伸ばされることによって縦横斜めと各方向へと動ける自由度が必要というわけです。

 

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筋の短縮に対して

筋の短縮に対して、

  • 筋のアクチン、ミオシンの各々の距離が短くなること
  • 不動によるコラーゲン組織の配列不整化
  • 筋の隣接組織に対する滑走度の低下

のいずが原因かを区別する必要があります。

なぜならそれぞれに対する理学療法がまるっきり変わってきてしまうからです。

触診によって「硬い」「柔らかい」と言った大まかな評価よりさらに深い評価を行う必要があります。

では実際にそれぞれの原因に対してどのようにストレッチングを行っていくのでしょうか?

そもそもストレッチとは一般的には長軸方向へと引っ張るという意味合いが強いです。

しかし、実際にはストレッチングには多くの種類があり、それらを使い分けることでそれぞれの原因に対処していくのが実際のところです。

使用するストレッチングの種類には以下のようなものがあります。

プロロングドストレッチ

(Prolinged stretching)(Static stretching)

ゴルジ腱器官からの求心性応答によるもの(Ib抑制)

 

クイック・ストレッチング

(Quick stretching)

筋に対して急激な伸長を加える。

短縮や攣縮の筋への刺激としては不適当である。

 

PNFストレッチング

(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)

収縮後弛緩

相反神経支配を利用した拮抗筋の活動増大による対象筋のリラクゼーション

 

ダイレクトストレッチング

(Direct stretching)

 

コンプレスストレッチング

(Compress stretching)

CS PS を併用して用いる。

まとめ

今回紹介した文献は、臨床でよく経験する筋肉の影響(短縮や攣縮)による拘縮に対する理学療法の参考になるものです。

新人の理学療法士だけではなく、中堅の理学療法士も納得してしまう内容でしょう!

また、触診の重要さも再確認できる文献でもあります。

 

私としては、可動域制限の原因となっているであろう筋肉に対して、筋肉を直接把持して短軸方向へとスライドさせるような治療を行っているのですが、この文献からもその治療法の重要さが詳しく載っているため、非常に感動しました。

 

この記事では詳しいことはあまり書けませんので、ぜひ実際の文献をみてください!

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