肩関節 屈曲 矢状面 代償
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肩関節の治療の対象は?

よく肩関節を治療するにあたって、肩関節は複合関節なので、いろいろな関節を見て、それぞれの関節に対して治療をしなければいけませんよ!

肩甲上腕関節は120°、肩鎖関節・胸鎖関節・体幹で60°とそれぞれの関節の角度が合わさって180°になるんですよ!

といった話をよく目にし、よく耳にします。

 

実際に肩関節は複合関節で、肩甲骨が土台となって安定性を獲得することによって、それより上位の関節が運動性を獲得することができるということは理解できます。

しかし、肩関節拘縮の患者さんの治療をするにあたって、本当に肩甲帯や体幹に対する治療というのは重要なのでしょうか?

優先順位としてはどれ位のレベルなのでしょうか?

 

 

拘縮治療の考え方

今回の記事もあくまで個人の意見ですので、そのつもりで読んでください!

 

そもそも肩関節拘縮の治療の考え方としては、拘縮を除去して可動域を獲得するということですので、本来の可動域制限を改善していかなければいけません。

つまり、ごまかしの可動域改善は極力避けなければいけないのです。

どういうことかというと、以下の3枚の図を見てください。

肩関節 屈曲 正常 矢状面 肩関節 屈曲 正常 肩関節 屈曲 正常 前額面 後方

これは肩関節の屈曲を再現した図になるのですが、一応正常に近い状態になるように関節を動かして作っています。

肩甲上腕関節を120°、残りを肩甲帯に任せて、できるだけ不自然にならないように上げた様子です。

ちなみにこの図では体幹の伸展・側屈は再現していないのですが、意外と違和感なくしっかりと動いている様子がわかります。

 

では次の画像を見てください。

肩関節 屈曲 代償 肩関節 屈曲 矢状面 代償

臨床で肩関節の治療を行っている人からすればおなじみの挙上ですよね。

そうなんです。肩関節拘縮の患者さんはこのように肩関節を屈曲しているのです。

 

実際この図の作成においてそれぞれの角度設定を肩関節の挙上は85°程で、残りは肩甲帯と体幹に任せるようにしました。

すると見事に拘縮患者の肩挙上を再現することができました。

 

この図で何が言いたいかというと、もともと肩甲帯や体幹というのは比較的よく動く関節ですし、肩甲上腕リズムなどの動作分析の文献を見ればわかりますが、肩甲骨が動き出すのは肩甲上腕関節の動きが収束してくる時期からとなっています。

つまり、肩甲上腕関節がしっかりと動いて、終わりになるに従って肩甲骨の柔軟性が必要になってくるわけで、まずは肩甲上腕関節が動いてこなければ、その動かない分を肩甲骨の動きで過剰にカバーするだけなので、いくら体幹や肩甲帯に対する可動域訓練や筋力訓練などを行ったところで、可動域制限を改善することができないのです。

 

紹介した図はかなり大げさに作っているものなので、なんとなくでも肩甲上腕関節の動きが良くないのだなというとがわかるのですが、実際の臨床ではかなりわかりづらいという患者さんも多くいます。

 

例えば次の図を見てください。

 

肩関節 挙上 代償

 

この図はある問題を作った状態で肩を挙上した時の図です。

何か違和感を感じることができるかと思いますが、どこが悪いか思い当たりますでしょうか?

肩甲骨の内転不足や固定力などの低下も考えられるかもしれませんし、体幹の猫背によって挙上が困難となっていることが考えられるかもしれません。

 

でもやっぱりこの図も肩甲上腕関節に問題を作った図なんですね。

この図では、肩甲上腕関節の挙上110°、外旋の可動域制限を再現したものです。

肩関節は挙上に伴って外旋や内旋が起こると言われていますし、治療していても実際に感じるものです。

 

そのため、回旋に可動域制限が出るとインピンジメントや肩甲骨の代償を必要としてしまうのです。

でも実際に回旋の可動域制限に関しては、経験やどうなるかを知っているかの技術と知識に依存してしまう部分なので、結構な確率で見落としている人が多いのが現状です。

 

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まとめ

かなり遠回しの説明になってしまいましたが、私は肩関節拘縮の治療では肩甲帯や体幹に対する治療というのはあまり行っていませんし、そのことによって制限が残っている・なかなか改善しないということは全く感じていません。

しなくても軽く上がるようになると印象を持っています。

 

もちろん全く行っていないというわけではなくて、肩甲上腕関節の挙上角度が最大に近づくにつれて起こってくる肩甲骨の動きを捉えて、ちょこちょこっと治療しているというイメージです。

 

私が大切にしているのは、とにかく肩甲上腕関節の可動域が十分あるのか、可動域制限が残っていないか、ということが中心となっています。

このことはまた詳しく説明していきたいと思っています。

 

とにかく肩関節を挙上するに当たって、肩甲上腕関節はどう動き、どこに柔軟性が求められるのか?というとこをしっかり考え、実践していけば拘縮の改善が望めると思っています。

皆さんも肩甲上腕関節にこだわって治療してみてください。

 

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