理学療法士がエコーを使う!どのように使うの?
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投稿日:平成30年9月5日

こんにちは!

突然ですが、皆さんはエコー(超音波診断装置)を使ったことがありますでしょうか?なかなか高価なものですし、エコーを導入しているリハビリ施設もまだ珍しいというほどではないでしょうか?

私の勤めている施設では、ありがたいことにエコーをリハ室に2台設置していただいています。それを有効に活用して患者さんを良くする事が出来たら最高ですよね。

でも、理学療法士としてのエコーの使い道には一体どういった事があるのでしょうか?運動器とエコー・・・、わかるようなわからないような。使えるような使えないような。

エコーでは何ができる?

エコーとは一体どういったものかというと、超音波を飛ばしてその帰ってきた音波をもとに映像に変換するという技術を使ったとってもハイテクな診断機器です。

そのため音波を通さないところでは、それより先の映像が黒く表示され、反応が帰ってくる組織では白で描出されます。色の濃淡は組織の透過性によって変化します。例えば、骨は音波を通さないので、骨より下の映像は真っ黒に映し出されます。

これを利用することによって、筋肉や靭帯・関節包・関節唇など靭帯のありとあらゆる組織をリアルタイムの映像として描写する事が可能です。厳密には全然違うのですが、動くMRIのようなイメージでもあり、身体の内部の状態がリアルタイムで見ることができるので、とても魅力的な診断機器です。

そのため、筋肉の滑走や癒着の有無、炎症の有無、水が溜まっていないかなど様々な診断に有効活することができます。ですが、医師にとって有効でも理学療法士にとってはどうなのでしょうか?

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理学療法士にできることは?

理学療法士が炎症や腫脹、損傷などを知ってどうするのでしょうか?ましてや、理学療法適応の前に医師がエコーによる診断を行なっていた場合、理学療法士がこれらを見つけようとする行為は二度手前です。

炎症や主張、損傷の有無は医師がカルテに記載するのでそれを見ることで解決できるはずですし、これらに対して理学療法士ができることといえば炎症をひどくしないための管理・指導、自宅での注意点の指導といったことくらいしかできないでしょう。

そのため、改めて理学療法士にエコーが必ず必要なのか?と考えると、少し「う~ん・・・」と感じませんか?わざわざ高い診断装置がリハビリ室に必要なのでしょうか?

 

では少し違う考え方もしてみましょう。理学療法士と医師との違いを考えて見ると、医師は静止した状態を見ることが多く、理学療法士は動的な状態を診ることが多いのかな?と感じます。

MRIやレントゲン、エコーにしても患部やその周辺にプローブ(超音波が出入りするところ)を当て状態を診る。全てそうというわけではもちろんありませんが、このようなイメージを私は持っています。

 

一方、理学療法士はアライメントや可動域検査など静的なことを診ることもあるのですが、肩の挙上では肩甲上腕リズムなど、膝関節では膝蓋骨の動きなど、腰部では腰椎骨盤リズムなど、また歩行分析など動的な評価をとても重要視しています。

再度言いますが、もちろんこ医師と理学療法士との違いは全てに当てはまるわけではありませんし、医師が動的に診ることを中心にしている場合もあります!あくまで印象としてとらえて下さい。)

このように医師と理学療法士には患者さんを診るときのポイントが違うと思います。では、この違いから理学療法士にとってのエコーでは関節を動かして、その関節に存在している各組織は正常でこのように動くが、この症例ではどうなっているのかをみることができます。、 と深部の状態を正常と見比べて診ることで、体表からの評価では診ることのできない体内の評価を行うことができるのです。

エコーに描写されているものは、実際に体内で起こっている真実なので、より正確ば評価が行えると言えます。。

例えば、肩関節を内旋したときに棘下筋は伸張されているか、骨との間でしっかり滑走して動いているか?骨頭が異常な動きを見せていないか?(Obligate translationが起こっていないか?)、膝関節でいえば屈曲の時に、膝蓋下脂肪帯は柔軟に動けているか?膝蓋上嚢で癒着が起こって四頭筋腱の滑走性が失われていないか?

こういった可動域制限に対する組織レベルの問題をエコーでは確認することができるのです。これはかなり強力な武器になるのではないでしょうか?体内で起こっている真実を見ることで、治療対象とするか否かを瞬時に判断することができるので、無駄な理学療法を行わなくても良くなるのですから。

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エコーによる恩恵

理学療法士がエコーを使うことによって、また違う恩恵を得ることができます。そもそもエコーで体内を見るときに必要なことに何があると思いますか?それは解剖学の知識です。

エコーはプローブをおいたその場所の体内状態をリアルタイムで観察するための機器です。そのため、そこにどんな組織があって、どのような層になっているのかを描写された映像から理解しなければいけません。解剖学の知識がないとエコーは見ることができません。

例えば、自分の身体の適当なところに指を置いて、その場所に何の組織があって、どのようなそうになっているのか、また、その組織の隣にはどのような組織があるのかをいうことができますか?エコーを用いて練習することによって、人体の構造を3Dでイメージしやすくなって、触診のスキルもアップします。

このことって、理学療法士にとって必須項目なんですが、上達させるのも難しい項目でもあるんですよね。いくら触診の練習をしても、それが本当に目的の筋肉なのか?さらにその真相にはどのような筋肉がどういった形で重なっているのか?筋肉はどれくらいの大きさなのか?どこから腱になっているのか?本当に筋肉は骨に停止しているのか?など解剖学・触診について物凄く勉強になります。

エコーをまだ上手に使えない状態でも、エコーを使えるように勉強すること自体が、理学療法士として様々な能力の向上につながっていきます。私としてはこのことが理学療法士がエコーを使う意義として大きいのではないかなとも感じています。

まとめ

なかなか使う機会も少ない理学療法士が多いですが、もしも使えるような環境なのであればどんどん使っていくべきです。

理学療法士の本分である動的に状態を見ることができて、詳細な問題を見つけることができます。そうすると可動域制限の原因を確定的に捉えることができるので、有効な理学療法を行うことができます。理学療法士にとってかなり有意義です。

また、エコーを使えるように練習することによって、解剖学の知識が必要になるので、自ずと体内の状態を3Dで捉えることができるようになります。このことは触診のスキルアップ、治療技術のスキルアップにつながるので、患者さんの問題を解決するための必要不可欠の知識と技術を習得することができると言えます。

これらのように理学療法士にとってもエコーを使って行くことは非常に有意義で、これからもどんどんエコーを使える環境が広がって行くことで、運動器の理学療法分野は発展してくと思います。

私もまだまだエコーを使いこなすことができないですし、解剖の知識や触診・治療技術も発展途上なので今後もどんどんエコーを積極的に取り入れた理学療法を展開していきます。

また、その模様も記事にしていきたいと思っていますので、そちらもよろしくお願いします。

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