肩関節回旋制限が改善しない!三角筋の影響かもしれない
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肩関節の可動域制限の代表格と言えば「回旋制限」。意外と三角筋の影響もあるんです。今回はその点を解説いたします。

回旋制限が改善しない時

肩関節の可動域制限の代表格と言えば内旋や外旋といった「回旋制限」ですよね。

制限因子として考えられるのは、烏口上腕靭帯と肩甲下筋など腱板疎部周辺のトラブルが多いです。

これは間違いないことなのですが、個々に対する治療を行っていてもなかなか可動域が改善してこないということもしばしば・・・。(技術の問題はおいといて)

それはなぜなのか?と言うのが今回のテーマです。

やってもなかなか改善しないときは、そこが原因ではないと考えてみましょう!

でも回旋の制限をさせる組織は他にある・・・?と思ってしまいそうですが、忘れていませんか?

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外旋制限の原因は『三角筋』!?

肩関節の前面にあるメジャーな筋肉と言えば、『三角筋』ですね。

実は三角筋の伸張性低下によって回旋可動域に影響することがあるのです。

実際に肩関節疾患の患者は痛い場所として、三角筋領域を指すことがほとんどでありますし、三角筋を触って診てもかなり筋緊張が高い状態になっていることが非常に多いです。

特に回旋系の動きでの痛みの出現場所としては、ほとんどの人が三角筋領域を痛みの場所として訴えます。

このことから三角筋の影響をもっと疑うことをしなければいけないように感じます。

たしかに、腋窩神経の影響により三角筋領域に痛みを生じるケースもあるので注意は必要です。

是非こちらも!

三角筋の痛みだと思っていたけど実は・・・

では本当に三角筋の伸張性低下によって回旋系の制限となるのか?を見て見ましょう。

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三角筋と回旋との関係

上の図はⅠst内旋における三角筋粗面の位置変化を表した図です。

左の図は内外旋中間位の位置で、黄色の点は肩鎖関節の位置を示し、赤のバツは三角筋粗面の位置を示しています。

そして、右の図は内旋をした時の図で、注目して欲しいところは内旋に伴って変化した三角筋粗面の位置です。

当然ではありますが、三角筋粗面の位置は内側方に移動していることがわかります。

実際にはより三次元で変化が起こっていますので、内側遠位へと移動していきます。さらに言えば、上図は内旋角度がまだ腹部につく程度であって、結帯動作となるとここからさらに内側遠位へと移動することになりますので、三角筋の前部線維・後部線維ともに伸張されていくことがわかります。

結帯動作と三角筋との関係

上図は結帯動作を行った時の三角筋粗面の位置を表したものです。

先ほどと比べてより内旋が強要されたことに加えて、伸展が入ったことでより遠位内側へと三角筋粗面が移動していて、三角筋がより伸張されていくことがわかります。

これらのことからもわかるように、三角筋粗面の位置が上腕骨の中央遠位よりで三角筋というだけあり、三角形の頂点に設定されているということもあり、回旋を行うことによって、伸張の影響が出やすいと言えます。

また、伸展が加わることによりさらなる伸張が起こり、疼痛誘発に至りやすいと考えられます。

まとめ

今まで回旋系の可動域制限の原因は回旋筋腱板による影響が第1に考えられ、確かに大多数の患者はこれに当てはまっていたように思います。

しかし、一部の患者はその治療法だけでは改善しないということもありました。そういった患者には共通点があり、皆が三角筋領域に痛みを感じているということです。

肩関節疾患自体に三角筋領域の痛みを訴えやすいということもあり、なかなか注目する機会も経験を積めば少なくなるのかもしれませんが、改めて注目してみると思った以上に可動域制限に関わっていることがわかります。

上記で説明したように、回旋動作によって三角筋粗面の位置が大きく変わります。

このことを踏まえて臨床で三角筋に注目することをより意識する必要があるのでしょう!

皆さんもなかなか改善しない!という時には、三角筋に注目してみませんか?

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