ランドマークからの小円筋触診
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こんにちは。今回は小円筋について復習できるようなことを記載しようかなと思います。小円筋といえば、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋とともにローテーターカフ(回旋筋腱板)を構成する筋肉です。小円筋はこのローテーターカフの中でも一番小さな筋肉で、一番印象の薄い筋肉にかもしれませんね。

でも小円筋の重要性は決して、存在感の薄いものではないんですよ!
普段から肩関節の治療を行なっている人であれば、かなりメジャーな筋肉、学生さんや肩関節治療の初心者さんにとってはマイナーな筋肉の小円筋をちょいと復習しましょう。

小円筋の基本

まずは基本中の基本の起始・停止から復習しましょう!

小円筋の起始・停止

【起始】
肩甲骨の外側縁の中央1/3の領域、棘下筋筋膜【停止】
上腕骨の大結節後下面(inferior facet)
ランドマークからの小円筋触診

どうですか復習できました。もしかしたら、馴染みのない言葉が出てきた方もいるかもしれませんね!

棘上筋・棘下筋・小円筋は大結節に付着するということを学校では学んできたと思いますが、実際はその大結節のなかでもsuperior facetには棘上筋、middle facetには棘下筋、inferior facetには小円筋が付着しますので、運動方向や制限因子、触診の際にはぜひこれを参考にして考えてみてください。

humeral inferior facet

 

このように小円筋は肩甲骨から上腕骨大結節に向かって走行している筋肉です。しかし、その筋肉は小さく、起始付近では細く、停止に近づくにつれてボリュームがでて、円錐状の筋肉となっていますので、ここで触診しやすくなっています。とはいえ、小円筋の浅層には三角筋が走行して小円筋を覆っているので、触診の際にはそれも考慮しなければいけません。

時には三角筋がスパズムを起こして、円錐状でコリコリした状態になっているので、肩関節治療の初心者の方が間違ってしまうことがあります。三角筋と間違わないためには、しっかりと肩甲骨内側縁の小円筋が付着している部分と、Inferior facetを結ぶライン上に円錐状のものが伸びているかを確認することがポイントです。また、小円筋特有の円錐状の筋腹を感じれるようになると完璧です。

小円筋は肩甲骨背面に存在する筋肉で小さい筋肉ですが、筋連結を見てみると、棘下筋、関節包、大円筋といった筋肉の筋膜と連結しているので、単体としては小さいのですが、筋膜単位で考えると大きな存在で、そのことからも重要な働きをしていることが予想できますね。

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小円筋をもっと詳しく!

小円筋の位置は棘下筋の下方!と覚えるのが一番覚えやすいと思います。棘下筋は肩甲棘の下と覚えればいいので、肩甲棘から下に向かって降りていけばいいわけですね。

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また、棘下筋と小円筋は図を見てわかるように、ほとんど一緒のような走行をしていますので運動も同じようなことに関わっています。しかし、決して同じ働きというわけではなく、厳密には小円筋と棘下筋は役割がしっかりと分かれていますので、その点をおさえておくことも重要です。

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棘下筋と小円筋の違い

それを筋肉について違いを探るためのヒントとしては高さの違いが重要になります。

小円筋と棘下筋を横方向でとらえると、ほぼ同じような走行となっているので同じ運動の筋肉に感じますが、縦方向で考えることをして見てください。すると、小円筋の停止部が棘下筋よりも下方(尾側)に位置していることがわかります。実はこのわずかな違いによって運動に違いが出てきます。

 

小円筋と棘下筋はともに外旋筋で、筋攣縮が起こることで内旋の制限を起こす筋肉です。外旋といってもⅠ~Ⅲまでありますよね。2つの筋肉の違いはこのことにあります。このことは非常に興味深いものです。

どういうことかというと、1st外旋では棘下筋の横走線維、2nd外旋では棘下筋の斜走線維、3rd外旋では小円筋が主動作筋として働いているのです。ということで、逆に内旋制限がある場合にもⅠ~Ⅲまで棘下筋の各線維と小円筋がそれぞれの動きで主な可動域制限の原因となってしまうということなのです。

このことは可動域検査によって得られた情報がどの筋肉によって制限されているのかを知るためにも重要な知識ですので、学生にとっては知っているといないとでは実習の大変さが激減することでしょう。それぞれの肢位別可動域制限を知ることができれば、自ずとどの筋肉による影響なのかを評価できるのですから。

みなさんも肩関節の評価・治療をする時には、各肢位における制限がどの筋肉によるものなのかをしっかり把握して、より精密な評価治療を行えるように心がけてくださいね。

 

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